がんばれ、ブランデンブルク州!:DDRを知ろう
でも私みたいに、「現在進行形」でDDRを経験していない人にとって、DDRって、もうなくなちゃったヘンな国、くらいにしか思えなくても、普通だと思うんです。私はかつてそう思ってたし、DDRを身近に感じるようになったのはベルリンに来てからだし。
DDRって政治的なテーマなので、偏見や誤解というのも結構ありそうだけれど、それはあくまでも客観的に、マクロな視点で見た場合が多いんじゃないかな。
DDRを知る(楽しんじゃう?)には、やっぱり、ミクロの視点で見ていくのが一番です。人々の暮らしに目を向けると、独裁国家だの、秘密警察だの、そういうの以外の面が見えてくる。そうすると、DDRって怖くないです。あれ、案外普通じゃん!とか、ちょっと日本っぽいかも?なんて思えることすらある。
ということで、前置きが長くなりましたが、そういう、日常生活の場としてのDDRにスポットを当てた博物館がベルリンにあります。
DDR博物館(DDR Museum: リンクはここ)は、規模は小さいものの、ベルリンの中心地にあるので、観光の合間に行ってみるのに便利です。
ウンター・デン・リンデンからちょっと階段を下りたところなので、知らないと通り過ぎてしまうかも。
ち・な・み・に!
そこに私の本、「がんばれ、ブランデンブルク州!」も置いてあるので、気が向いた人はどうぞ。あ、もし、本の裏表紙が表を向いてたら直してください(笑)。どうも、日本の本は右から始まるというのを理解できない人がいるようで、昨日行ったら、裏表紙が表向いてました(^^;)
そしてもう1つ、ち・な・み・に!
私はこの博物館で日本語ガイドやってます。もし、日本人の団体客が来る場合は、私がガイドすることになってるので(私以外にもいるのかな・・・知りません)よろしく。
この博物館、大聖堂の向かいにあると書きましたが、個人的に、大聖堂よりもっと面白いものがウンター・デン・リンデンをはさんだななめ向かいにあります。DDR博物館の前から、こんなふうにみえるのは・・・
共和国宮殿!
ただいま取り壊し中の、DDRのシンボルです。
この建物の取り壊しに関しては、友達のまさとさん(ブログ「ベルリン中央駅」)が詳しく追っているので、そちらをどうぞ。
共和国宮殿の目と鼻の先にDDR博物館があるという事が、すごく皮肉だと思います。
DDR博物館は私立の博物館で、スケールも内容も軽くて、観光客でにぎわっているんですが、その前で、「元祖DDR」な共和国宮殿が無残にも廃墟となり、瓦礫の山になっていくというのはねぇ・・・。なぜ、共和国宮殿をDDR博物館にできなかったのか。いや、しなかったのか。
共和国宮殿の取り壊しというのは、政治的な背景があるので、そう簡単に答えは出せないのですが、私は、共和国宮殿の取り壊しというのは、後世、「なんてことしたんだ!!」って言われても不思議ではないことだと思います。
残して欲しかったなぁ、うぅ(T-T)。
ということで、次回は(気が変わらなければ)、この共和国宮殿について。
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